猪俣さんの会社のIさんから

久喜市の物件取得の契約に向けて

私の資産状況がわかる資料を送ってほしいという

ことだったので

ご指示をいただいてすぐに

メールに添付して送付しました。


手付金は、契約日に向けて

定期預金などを解約して

当日に向けて準備していきます。



Iさんと銀行さんへの手土産の準備。

服装は、普段はあまり着ない一張羅のスーツ。

準備に抜かりはありません。




上京する時は、

私は好んで高速バスを使っていました。



時間は鉄道よりはかかってしまいますが

金額が安いのと、

普段はあまり混んでいないので

二人掛け席に一人だけで座るということが多いため

ゆっくりできるからです。


待ちに待った契約の日がやってきました。

スーツをびしっと着込み、

手付金の300万円を盗まれないように

カバンの奥にしまいこみ

予約した高速バスに乗り込みました。


乗車して発車して5分もしないころに

携帯電話にIさんから電話。


どうしたのかなと電話に出てみると、

「ベースネクサスさんの

 住宅ローンの返済計画表って

 どう見るんですか?

 もしかして二つの部分を足すと、

 ロ―ン残債って、○○○○万円になっちゃうんですか?」



 バスに乗車しているので携帯電話の通話は

 とてもしにくかったうえ、

 なんで契約の当日にそんな質問がくるのか

 よく理解できなかったのですが、


 「その通りですけど、それがどうかしましたか?」


 するとIさん曰く、


 「そうすると、融資条件に数百万ほど足りなくなってしまうんですけと

  担保提供できるなにか資産ありませんか?」



 「いま、東京に向かっているバスの中にいるので

  そんな担保提供できる話の準備はすぐにはできないですよ!」


   と、私。



 「そうすると、今日の契約はできないですね・・・、

  残念ですけど今日は、いったんキャンセルで動かせてください。」



 「・・・・」



  私はもう言葉が出てきません。

 
  なにをいまさら、

  今日の契約の話が、当日の朝になって
  
  キャンセルになってしまうのか!!



  ものすごい怒りを感じました。



  しかし、すでに東京に向かうバスに乗ってしまっているので

  飛び降りるわけにもいかず、


 「今、私は東京に向かっているので、いずれにせよ

  そちらの事務所に行きますのでIさんとお会いして

  お話ししたいんですけど!」


  と、切り出して急遽Iさんとの面会のためだけに

  東京に向かうことにしたのでした。

 
  今までの妻との

  不動産投資についての対立をやっと乗り越えたというのに、

  なんでこんなことになるのか。



  Iさんから受けた連絡の無常さといったら・・。



  Iさんへの怒りと、

  今までの私の努力が

  水泡に帰してしまう可能性への恐怖。


  なんとも言えない気持ちの中で、

  バスのなかから、妻に次のようなメールを打ったのでした。


 「今日東京に向かうバスの中で

  Iさんから、本日契約ができなくなった

  と連絡を受けた。


  でもこんなことぐらいで、

  私は不動産投資はあきらめないからね。

  絶対に、アパート投資を実現してみせる!」


  と。


 その時はもう、ほんとうに必死な思いでした。

 

 この続きはまた次回のメルマガで
 
 お話ししますね。